Q.遺言書を失くしてしまったのですがもう一度作成しないといけないのでしょうか?

【質問】

生前対策として作った遺言書を紛失してしまったのですがもう一度作成しないといけないのでしょうか?

【回答】

生前対策として自分が亡くなった後、家族が揉めないように遺言書を作成する方が近年増えてきております。

それにともない、作成した遺言書を失くしてしまう、水に濡れてしまう、破棄してしまう等遺言書の紛失・破損の相談が増えております。

遺言書は3つの種類がございます。

全て自分で作成する「自筆証書遺言」、公正証書として作成する「公正証書遺言」、内容を秘密にしておきたい「秘密証書遺言」の3種類ございましてそれぞれ作成方法や特徴が異なります。

3つの種類の遺言書について詳しく知りたい方は「遺言の種類とは」のページをご参照下さい。

それでは遺言書を紛失・破損した場合についてご紹介して行きます。

自筆証書遺言を紛失した場合

自筆証書遺言は遺言作成者本人が単独で作成出来る遺言書ですが、この自筆証書遺言を紛失・破損してしまうと再度遺言書を作成しなければいけません。

この自筆証書遺言を再度作成する際に気を付けなければいけない事がございます。

それは遺言作成者が亡くなった後に、紛失していた遺言書が見つかった場合です。

遺言書の効力ですが新しいものが優先される為、新たに紛失前の遺言書が出てきても問題無いように思えますが、新しい遺言書に記載されていない内容が古い遺言書の効力として残ってしまいます。

つまり、新たに書いた遺言書には記載されていない財産の内容が古い遺言書には記載されている場合は古い遺言書の効力が生じてしまいます。

遺言書を書いた際にすぐ紛失した場合は書いた内容を覚えていますので問題は無いのですが、時間が経って紛失した場合、書いた内容を全て覚えていない事があり、紛失前の内容とは違う記載になってしまう恐れがあります。

その結果、被相続人の意図しない相続になってしまう恐れがございます。

公正証書遺言を紛失した場合

公正証書遺言の場合、公証役場で遺言書の原本含め3部作成されます。

そして原本は公証役場にて保管されますので遺言作成者が紛失したとしても遺言書の効力に問題はありません。

この公正証書遺言ですが平成元年以降に作成された場合では公証役場の遺言検索システムによって公正証書遺言が何処に保管されているか検索する事が出来ます。

更に保管されている公証役場に請求すれば公正証書遺言の謄本も請求する事が出来る為、万が一公正証書遺言を紛失・破損したとしても遺言書の原本が公証役場に保管され、更には3部作成されますので遺言の効力が無くなる事もなく、また書き直す必要はございません。

秘密証書遺言を紛失した場合

秘密証書遺言は自筆証書遺言同様紛失・破損してしまうと再度作成しなければいけません。

秘密証書遺言は作成の際、公正証書遺言同様公証役場に提出する事で記録には残るのですが保管はしてもらえない為、ご自身で管理しなければいけません。

その為、万が一遺言書を紛失してしまうと新たに作成しなければいけません。

遺言書に関するご質問は多くの方からお問い合わせがございます。

よくあるご質問」のページ内に遺言書に関するご相談内容を記載しておりますのでご参照下さい。

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