Q.不動産を相続した時の手続き関係を教えてください。

質問

相続放棄をすると遺族年金は受給できないのでしょうか?

回答

遺族年金をもらえる方が相続放棄をしても、遺族年金を受給できます。
また、遺族年金を受給していても相続放棄をすることはできます。

解説

被相続人(亡くなった方)の相続財産は積極財産(プラスの財産)と消極財産(マイナスの財産)の両方の財産を相続します。

この相続財産、消極財産(マイナスの財産)の割合が多かったり相続することでデメリットが生じる場合は「相続放棄」で対処することができます。
 
ただ、この「相続放棄」をしてしまうと被相続人(亡くなった方)が亡くなることで支給される「遺族年金」も受け取れなくなってしまうように見えますが相続放棄をしても「遺族年金」を受け取ることができます。

遺族年金とは

上記でもご紹介した通り、「相続放棄」をしても「遺族年金」を受け取ることができる理由ですが、それは「遺族年金」は「相続財産に含まれないから」です。
 
それでは、「遺族年金」について簡単にご紹介していきます。
 
「遺族年金」とは亡くなった方によって生計を維持されていた遺族が受け取ることができる年金のことで、「遺族基礎年金」「遺族厚生年金」「遺族共済年金」があります。

遺族基礎年金

「遺族基礎年金」とは、国民年金の被保険者(保険の対象者)が亡くなった時に支給されるもので、受給できる権利がある者は亡くなった者によって生計を維持されていた子供がいる配偶者、または子供です。

遺族厚生年金

「遺族厚生年金」とは、厚生年金の被保険者(保険の対象者)が亡くなった時に支給されるもので、受給できる権利がある者は亡くなった者によって生計を維持されていた遺族の中で高順位の者が受給できます。
第一順位は配偶者又は子供、第二順位は父母、第三順位は孫、第四順位は祖父母です。

遺族共済年金

「遺族共済年金」とは、共済年金の被保険者(保険の対象者)が亡くなった時に支給されるもので、受給できる権利がある者は亡くなった者によって生計を維持されていた遺族の中で高順位の者が受給できます。
第一順位は配偶者又は子供、第二順位は父母、第三順位は孫、第四順位は祖父母です。
 
遺族厚生年金と遺族共済年金の受給資格者は同じなのですが、父母、祖父母の年齢要件が設定されておりまして、詳しい受給条件や詳細については「遺族年金の受給とは」のページに詳しくご紹介しておりますのでご参照ください。

遺族年金と相続放棄の関係

上記で相続放棄をしても「遺族年金」を受け取れる理由は「相続財産に含まれないから」とご紹介しておりますが、こちらの理由ですが遺族年金の受給できる権利がある者は「亡くなった者によって生計を維持されていた子供がいる配偶者、または子供」、「遺族の中で高順位の者」に支給されるもので、「相続人」に支給されるわけではないからです。
 
「遺族年金」は相続人に支給されるわけではなく、「遺族固有の権利」と法律上に定められておりますので、「相続放棄の影響」を受けることはありません。
 
このことから逆に、「遺族年金」を受給していても相続放棄をすることができます。
 
遺族年金は残された遺族の生活を支えるのが目的となります。
 
相続放棄は相続財産が対象となり、遺族年金は残された遺族の生活を保証することが目的ですので、相続放棄と遺族年金は性質と目的が大きく違いますので相続放棄をお考えの方は安心して遺族年金を受け取ることができます。
 
また、遺族年金以外にも相続放棄をしても生命保険金と死亡退職金は受け取れます。
 
こちらは受取人の指定や会社の規定などで受け取れるかどうかが異なりますのでご不明点等がございましたらお気軽にご相談ください。

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