Q10.お隣との境界がよく分からないけど、活用できるの?

A.土地を売却する際には、境界を明確にしなければなりません。

相続した土地の境界線がわからないまま、土地を売却することはできません。売却をする場合は隣との境界を明確にし、所有地の範囲を明確にしてからになります。

では、土地の境界ってどうやって調べるのでしょうか?

そこで今回は土地の境界ついてご紹介します。

土地の境界があいまいなままだとお隣とのトラブルに発展する恐れがあります。

実際、「不動産を売却しようと調べてみたらお隣の建物が建っているところが私の土地だった」ということが判明してお隣とのトラブルに発展してしまうことが問題となるこちらのケースですが、実は境界だと思っていたところが実際の場所とズレていることがあります。

地積測量図

地積測量図(ちせきそくりょうず)とは自分の土地の範囲を法的に確定した図面のことで、上記の「境界だと思っていたところが実際の場所とズレている」のは、この地積測量図を確認した際に判明します。

境界がズレる原因

そもそも境界だと思っていたところが本来の境界とズレてしまう原因はなんでしょうか?

実は人為的なミスが原因で起こってしまっています。

お隣との境界や道路との境界を示す「境界標」が、工事の際に動かされたままもとに戻されないことや、本来の位置からズレた位置に戻されたことでズレたままの境界標を見た土地の所有者がズレた位置を所有している土地の境界線だと思ってしまうことが上記のような問題に発展してしまいます。

境界標のズレですが、洪水や地震などの災害などでズレることもありますが、人為的なミスの方が多いのが実情です。

正しい境界の位置の特定

上記では、境界がズレる原因をご紹介しました。

では境界のズレが分かったらどうするかですが、土地家屋調査士に正しい境界線を確定してもらいます。

土地家屋調査士とは土地や建物の所在や形状を調査して図面を作成するなど「土地の測量および表示に関する登記の専門家」のことです。

つまり境界の位置がわからなかった場合は土地家屋調査士に依頼すれば正しい境界の位置を特定することができます。

災害などで土地の境界がズレた場合

「境界の位置がわからなかった場合は土地家屋調査士に依頼すれば…」と上記ではご紹介しましたが、では地震などの自然災害で土地の地盤そのものがズレた場合、境界はどうなるのでしょうか?

日本は地震大国で2016年に熊本で震度7の大地震が起きましたがその際、多数の地割れがおきて土地が横に1メートル以上ズレた箇所があったと報道されています。

このような災害で土地自体がズレた場合、境界はどうなるかですが隣り合う建物が同じ方向に水平移動した場合は移動した位置が新たな境界となります。

しかし、上記では「隣り合う建物」の場合です。

では、地割れの影響で「建物単体の土地」だけがズレた場合はどうなるのでしょうか?

こちらについては日本土地家屋調査士会連合会理事の土井將照氏がこのように解説しております。

❝土地が複雑に移動したときの筆界について、実体法上決まったものはありません。そのためまずは土地の所有者など当事者間で調整を図ります❞

解説内にある「筆界」ですが法律上、土地の境界を「筆界」と呼ばれます。

❝農地や更地など何も建物がない土地なら、地割れを掘り返して整地の工事を行い、中間を取るなどして筆界境界を決め直せばいい場合もある。問題は、家などの構造物も一緒に移動したケースです。建物を壊して整地し直すのはコスト面で割に合わないので、普通はやりません❞

❝地殻変動で、Aさんの土地が家ごと隣のBさん側に移動したとします。Bさんは侵食された土地だけを分筆して、Aさんに買ってもらうのです。地震で筆界境界を示す杭まで移動していると、Aさんは自分の家が隣にズレた自覚がないかもしれません。しかし、いまは人工衛星で基準点を計測しているので、もともとの位置からどれくらいズレたのかがかなりの精度でわかります。その資料を示すと、納得いただけることが多い❞

このように解説しております。

つまり、地割れで土地自体がズレた場合、所有している土地が他人の土地内に入ってしまったら、入った分の土地を分筆して新たに買うことになります。

土地の境界についてご紹介しましたが、境界標という目印はございますが見えづらく、分かりにくいものです。

土地の売却を考えている方は土地家屋調査士に依頼すれば正しい境界の位置が分かりますのでご相談することをおすすめします。


LINE@友達追加でお役立ち情報配信!スマホの方はこちらをクリック

PAGE TOP